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見よ、この奇跡の結晶!
母岩の上にチョコンと乗っかっている金色の六面体の結晶がパイライトです。これで人の手を加えていない完全な自然の結晶です。
パイライト、和名を黄鉄鉱といいます。硫黄と鉄で構成された硫化鉱物の一種です。
金色ですがもちろん金とは全然違う鉱物なので、金ほどの値打ちはありません(笑)。が、やはりこの奇跡的な結晶は我々の目を充分に楽しませてくれます。
これは群体、いわゆるクラスターです。このようにわらわらと結晶となる場合もあります。
こちらはちょっと珍しい形です。一面が三角形になっています。つまり八面体に結晶しています。ピラミッド型、あるいはピラミッドが上下さかさまにくっついた形といえばいいでしょうか。これもわらわらと結晶しています。
ジュエリーとしての歴史
このパイライト、18世紀ころにはダイヤモンドの代用品として「マルカジット」と呼ばれ、ジュエリーとして扱われていたこともあったそうです。今でもアンティークジュエリーとして人気があるそうです。
金色ですからカットして磨いてもキレイでしょうが、個人的にはやはり原石のままの状態を眺めるのが好きですね。