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驚くべき形
今回はこの変わった形の水晶を紹介します。
パワーストーン業界でエレスチャル・クォーツと呼ばれているものです。
この個体は長さが20cm以上あります。以前紹介したクラスターやポイントとは全く違った形ですね。
エレスチャル・クォーツというのはパワーストーン業界での呼び名で、天使の贈り物という意味があるとされています。
結晶学ではskelton crystal(骸晶)と呼ばれるものです。
なんでこんな形になるの?
パワーストーン業界では、この水晶は数千年~数億年の長い時を経て複数の結晶が集まって一体化したもので、水晶の最終形態と言われています。
実際には、鉱床内の環境の変化によって成長速度のバランスが崩れてしまい、結晶の角の部分が先に成長し、その隙間を埋めるように結晶化したものだそうです。
あるいは鉱液の変化で結晶が腐食され虫喰い状になり、そこにまたあとから再結晶化した場合もこのようになるそうです。
普通の水晶よりは過酷な環境で成長したんですね。
普通の水晶を見慣れたものにとっては、このかたちは異様に見えますね。
なんだかエビの尻尾みたいに見えます。ブロック状に積み重なったところなんかは、前衛的な形ですね。
これも見ていて飽きない自然の芸術です。