銅メダルと銅像の色が違うのはなぜ?

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色が全然違うんだけど?

上の2つの写真をご覧ください。

上はいわゆる銅メダル、下は有名な忠犬ハチ公の銅像です。

同じ銅製なのに色が全然違いますね。

これは何故でしょうか?気になって調べてみました。

銅色のイメージ

銅の色のイメージというとやっぱり銅メダルの色を思い浮かべますよね。対して銅像の色のイメージはくすんだ青緑の色を思い浮かべます。

銅像は別名ブロンズ像ともいいますね。ブロンズというのは青銅のことです。つまり銅像の材料は青銅になります。

青銅というのは銅Cuを主成分として錫(スズ)Snを含む合金のことです。

なるほど、青銅って言うくらいだから青っぽい銅なのか、と思いがちですが実はそうではなく、添加物の量によって様々な色があります。添加する錫の量が少なければ日本の10円玉の新品のような明るい色になります。そう、10円玉も青銅製なんですね。

また、添加する錫の量が多くなると次第に黄金色になり、さらにある一定量以上添加すると白銀色になります。

このように本来青銅は黄金色や白銀色の金属光沢を持つ金属です。

青銅色の正体は緑青(ろくしょう)

しかし青銅は大気中で徐々に酸化されて、表面に炭酸塩を生じさせながら緑青(ろくしょう)となります。そのため年月を経た銅像などはくすんだ青緑色になるわけです。この色がいわゆる青銅色のイメージなんですね。

なるほど、そう言えば古い10円玉で、緑青が浮いているのを見かけたことがあります。

銅像は基本的に屋外で雨ざらしの状態で設置されているので、緑青によってあのような色合いになるというわけでした。

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