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宇宙からの贈り物
今回紹介するのは、宇宙からやってきた隕石でございますよ!
トップの写真の物は、ペンダント・トップに加工されたもので直径は2cm。原石は宇宙からやってきた鉄隕石です。鉄は錆びるので、研磨して形を整えた後にロジウムなどでコーティングされているのが普通です。このペンダント・トップはさらに表面に水晶をかぶせてあります。
名前の由来
「ギベオン」という名前の由来は地名からきています。
1836年にアフリカ南部にあるナミビア共和国のギベオンという場所で発見された隕石だからなんですね。なんかカッコいいですよね。ギベオン。強そうな感じ。
このギベオン隕石が実際に地球に落下したのは4億5千万年前だろうと言われています。落ちたのが4億5千万年前ということは、その前に長いこと宇宙空間をさまよっていたわけで、とにかくすんごい昔から存在していたものが、今目の前にあるということはとても感慨深いものがあります。
謎の幾何学的模様
写真を拡大してみました。
表面に不思議な幾何学的な模様がありますね。
これは「ウィドマンシュテッテン構造」と呼ばれるものです。
これは、惑星の中心部のような超高音、超高圧な環境下で、超長い年月(100万年ぐらい)をかけて徐々に温度が下がった結果、鉄とニッケルが分離を始めるのだそうです。
で、その分離した状態の塊が隕石として、地球に落下。
→人が発見する。組成を調べるためにいろいろ実験してみる。
→磨いてから酸につけてみた(エッチング)。
→分離していた鉄とニッケルで溶け具合の差が出る。その溶け具合の差で幾何学的な模様が浮かび上がる。
→ウィドマンシュテッテン構造の発見!
→スゲー( ゚д゚)!
っていう感じですかね。(ほぼ推測)
ま、発見した経緯はよくわかりませんが、ウィドマンシュテッテン構造のできる過程は上の通りであり、これこそが、この隕石が宇宙からやってきた証となるのだそうです。地球上では作れないそうです。
パワーストーン業界でも人気者
大昔から隕石は天からやってくるので御神体として祀られたりしてきました。
御神体となるぐらいなので、当然パワーもスゴイだろう、ということでパワーストーン業界でも人気があります。
ブレスレットもあります。
おお、ビーズの形になってもウィドマンシュテッテン構造がバッチリ出ております!
ブレスレットもやはりロジウムなどでコーティングされています。銀色に輝いてカッコいいですね。鉄でできているので、やっぱり重いです。
パワーストーン業界に限らず、隕石には昔からコアなファンの方も多く、アメリカあたりには隕石を専門に採取する隕石ハンターなる人々もいます。
宇宙のロマンを感じさせてくれる隕石。ワタクシも好きです。
ただ、某大ヒットアニメ映画に見るように、街中に落ちてきたらとんでもないことになるので、なるべく落ちてこないで欲しいです。ハイ。