天然石コレクション モルダバイト原石

目次

宇宙と地球のコラボレーション

今回紹介するのは宇宙と地球のコラボレーションによって生まれた奇跡の天然ガラス、その名もモルダバイトです。

トップの写真、下からライトをあてて撮影したものですが、ご覧の通りとても美しいグリーンですね。

ライトあてないとこんな感じ。濃いグリーンなのがわかると思います。

それから、ゴジラの皮膚のようなちりめん模様が特徴的です。

天然石コレクションとして紹介していますが、このモルダバイト、天然ガラスなのです。

水晶をはじめとする天然石は結晶構造を持ちます。一方、モルダバイトは結晶構造を持ちません。これを非晶質といいます。よって天然ガラスに分類されます。

何故非晶質なのか、それはモルダバイトが生成された原因に理由があります。

どのようにして出来上がったのか?

結論から言えば、隕石の衝突によるものです。

今から約1,450万年前、直径1.5kmの隕石というよりはもはや小惑星が衝突した際に形成されました。2,400度を超える超高音と超衝撃によって、地表の物質と隕石とが溶けて吹っ飛んで混ざり合い、一瞬で蒸発気化し、雲が形成されて(!)、そこから大気の中を落下してくる際に、あのゴジラの皮膚のような特徴的な形になったということです。天然ガラスモルダバイトの誕生です。いったん溶けて固まった天然ガラスなので結晶構造を持たない非晶質となったんですね。

ちなみにこの小惑星の衝突によって、ドイツ、バイエルン西部にあるリース・クレーターができました。モルダバイトは、お隣の国チェコ共和国で産出します。

ドイツに落ちた小惑星によって生まれたモルダバイトはチェコの辺りまで飛んで行ったわけですね。モルダウ川周辺で最初に発見されたため、モルダバイトと名付けられました。

隕石の衝突によって形成される天然ガラスをテクタイトと言います。モルダバイトもテクタイトの一種なんですね。

通常、テクタイトは黒く焦げたような色合いです。しかしモルダバイトは美しい濃いグリーンです。よって、宝石として加工される事も多いです。

上の写真の原石、真ん中のあたりにトンネルのような穴が開いてます。

これは表面が比較的なだらかですね。

原石の形も様々です。色も濃いの薄いの様々ですねー。見比べていると楽しいです。

超強力なパワーらしい

パワーストーン業界では、モルダバイトというと超強力なパワーを持っている事で有名です。

あまりにパワーがあるため、持つ人を選ぶとか、パワーに酔っちゃうとか言われています。

あとね、値段が超高いです。形成された原因が原因なだけに、稀少価値が高いからです。今後も高騰していくと思われます。

何を隠そう、ワタクシが石にハマるキッカケになったのがモルダバイトであり、ワタクシの原点と言っても過言ではないのであります。

その美しいグリーンが大好きなんですねー。

今後もコレクションを続けるためにも、もうちょっとお値打ちになって欲しいと感じる今日この頃です。

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